专利摘要:

公开号:WO1988002992A1
申请号:PCT/JP1987/000821
申请日:1987-10-26
公开日:1988-05-05
发明作者:Atsutane Ohta;Hiroyuki Watanabe
申请人:Terumo Kabushiki Kaisha;
IPC主号:A23L33-00
专利说明:
[0001] 明 細 書 摂取カロリ—調節用食品 技 術 分 野
[0002] 本発明は、 摂取カロ リ ー調節用食品、 さ らに詳しく は 低カロリ一穀物と食物繊維とタンパク質とを含有する摂取 カ ロ リ ー調節用食品に関する。 本食品は、 カロ リ ーが粥 の 1ノ 2 以下である上に、 胃内滞留時間が長いので、 肥満 症や糖尿病の患者用の食品として好適に利用される。
[0003] 背 景 技 術
[0004] 近年肥満症患者の急増に伴ない、 肥満症は社会保健上重 大な問題となりつつある。 肥満症の発症は、 摂取カロリー 過剰に起因するものがほとんどであるので、 最も有効な治 療及び予防の手段は、 摂取カロリーを低減させることであ る o
[0005] 摂取カロリー制限を行う場合、 粥や雑炊を摂取させる方 法が採られる場合がある。 この方法は、 飯が粥化する際、 米粒が多量の水分を吸収して膨張するため、 単位重量当た りのカロリ一量が低下することを利用したものである。
[0006] しかしながら、 飯は粥化される際にその糖質のほとんど を占める殿粉が 化されるため、 消化されやすく なり、 生 体内での利用効率がむしろ高まり摂取力口リ一制限の効果 が得られにくかった。 また、 粥等に加工されることによつ て逆に消化が容易になり、 すぐに空腹を感じる欠点があつ た。 さらに従来の粥は長期保存した場合に黄変したり穀粒 が崩壌しやすい欠点を有していた。
[0007] 一方、 食物娥維を単独で摂取させたり、 他の食品に添加 することによつて単位重量当りのカロリ一量を低下させる 方法もとられている。
[0008] 食物繊維は、 糖質や脂質の代謝を改善する作用を有する ことで、 近年注目されている物質でもある。
[0009] ところが食物織維は、 味、 食感が好ましく ないため、 単 独での摂取は困難であり、 食品に添加しても多く の食品の 場合で、 その味、 食感が著しく低下するという欠点を有し ている。
[0010] 発明 の 開示
[0011] 本発明の目的は、 粥と同等の外観、 味、 食感を有し、 し かも単位重量当りのカロリ一量が極めて低く、 なおかつ摂 取後において満腹感が長時間にわたって持統する摂取力口 リ一調節用食品を提供することにある。
[0012] 本発明者らは、 炊飯された穀物の糖質を抽出除去して得 られる低カロリー穀物と、 一定の割合の水溶性食物繊維と タンパク質とを含有する食品は上記の目的を達成すること を見出し、 本発明を完成させた。
[0013] 本発明は、 炭水化物特に糖質の含有量が低'减されてなる 低力口リー穀物と水溶性食物繊維と酸性領域に等電点を有 するタンパク質とを含有する食品を提供するものである。 本発明において用いられる穀物の例としては、 米、 麦、 あわ、 ひえ等があげられる。 本発明の穀物原料と して米を用いる場合は、 生米と して 市場に流通する玄米、 半つき米、 七分つき米、 精白米、 胚 芽米、 アルファ米などの全粒米または破砕米のいずれでも よい。
[0014] 米を用いる場合の低カロリ—穀物の製造法について以下 に説明するが、 米以外の穀物を使用する場合も同様に得る ことができる。
[0015] まず、 生米を洗浄した後圧力釜、 電気釜、 鍋などを用い る通常の方法で炊飯する。 炊飯された米、 即ち飯に、 十分 量の 60。C以上に加温した水または酢酸、 リ ン酸等の酸希釈 液を加えゆるやかに加熱撹拌する。 酸希釈液の濃度は 0. 025 〜0. 5 % (v/v) が適当である。 この加熱および撹拌 を 1分間から 30分間続けた後溶液部を戶過あるいはデカン テーシヨ ンにより除去する。 水または舴酸、 リ ン酸等の酸 希釈液が 60。C以下では飯からの脱糖が速やかに行なわれず、 好ま しく ない。 この高温かつ短時間の処理では、 飯粒はく ずれないまま 1 . 5 倍から 2. 5 倍に膨張する。 以上の操作を 1回ないし数回線り返すことによって、 糖質が溶液部に抽 出除去されるため、 飯に比して単位重量当りのカロリー量 が約 50%低下する。 また、 飯粒は、 水を含み膨張すること から、 単位重量当りのカロリー値は約 1Z 4 に低下する。
[0016] またこの糖質の抽出除去は、 60で以上に加温した水また は酢酸、 リ ン酸などの酸希釈液を抽出槽中で灌流すること により行なってもよい。
[0017] 尚この脱糖飯の製造においては、 糖抽出液の抽出過程中 の粘度が 200eP 以上にならないようにすることが必要であ る。 即ち、 抽出液の粘度が上昇すると飯粒に加わる剪断力 が大きく なり飯粒がくずれやすく なる他、 飯粒と抽出液の 分離が困難となるからである。
[0018] 通常の五分粥でも、 20メ ッシュのふるいでは、 飯粒と液 状部分の分離は困難である。 そこで、 抽出液粘度が種々の 値をとるよ う条件設定し、' それぞれのふるい透過性およ び粥化度を比較した。 すなわち、 洗浄した精白米 650gに l it の水を加え電気釜を用いて通常の方法により炊飯し、 1450 gの飯を得た。 3 ϋ のナベを 6個用意し、 それぞれ に先の飯を 350 gずつ分取し、 水を、 0. 5 , 0 . 75, 1. 0 , 1. 25, 1. 5 , 2 ί 加え、 弱火で 30分煮た。 こう して得た 6 種のサンプルについて糖抽出液のふるい透過性および粥化 度を比較した。 結果を第 1表に示す。 第 1表に示すごとく、 抽出液の粘度が 200cP 以下、 望ましく は lO OeP 以下であれ ば、 飯粒はくずれにく く また、 飯粒と液状部分の分離も容 易でめ ■ o
[0019] (以下余白)
[0020] "レ Z I
[0021] «ft ΉJπU -里& •6、 v、
[0022] 、 透 過 性 粥化度 U , 7 Zュ 100 パンュ じ Γ
[0023] 0.5 X X X 測定不能 粥 化
[0024] 0.75 〇 X X 210 粥 化
[0025] 1.0 〇 X X 152
[0026] 1.25 ◎ 〇 〇 62
[0027] 1.5 ◎ ◎ 〇 25
[0028] 2.0 ◎ ◎ 〇 18
[0029] ふるい透過性 X…不 良
[0030] の… 良
[0031] ◎…極めて良 通常、 この方法によれば炭水化物の残存率は 80重量%以 下とすることが可能である。
[0032] 本発明において使用される食物繊維は、 水溶性のもので あって、 カラギナンまたはグァガムを用いることが望ま し く、 カラギナンが特に望ま しい。 食物繊維は、 糖質や脂質 の代謝を改善する作用を有することで近年注目されている 物質でもある。
[0033] 本発明において用いられるタ ンパク質は酸性領域に等 電点を有する ものであってカゼィ ンまたはカゼィ ンの塩 (好ま しく はナ ト リ ウム、 カリ ウムのようなアルカ リ金属 の塩) 、 大豆タンパク質が望ま しい。 本発明における酸性 一 ら -
[0034] 領域とは、 PH 7未満を意味する。 水溶性食物織維とタン バク質との割合は、 本発明組成物の水溶液が胃液と接触 した際にゲル伏となるような割合である。 このような割合 は水溶性食物縑維およびタンパク質の種類とその組合せに よって異なるがおよそ 1 : 0 . 5 〜 1 : 8重量比 (乾燥物比) である。
[0035] 水溶性食物繊維に対するタ ンパク質の量 (重量) が、 0 . 5 倍より少ない場合は、 本発明組成物の水溶液が胃液と 接触してもゲル化せず液状のままであり、 また 8倍より多 く なるとタンパク質が沈殺して水溶性食物锇維と分離し、 ゲルを形成しない。
[0036] 本発明の組成物において、 前記食物繊維とタンパク質の 重量比が 1 : 0 . 5 〜 1 : 2である場合は、 それが胃中でゲ ル化した際、 そのゲルへの糖質の移行性が高いことが見出 されている。 従って、 ゲルは胃内に同時に滞在する低カロ リー榖物等他の飲食物に含まれていた糖質を吸収して、 そ の体内への吸収を遅らせ、 これによつて糖尿病等の患者の 血糖値の急激な上昇を防ぐことができる。
[0037] 本発明の食品における組成比は食物織維とタンパク質の 合計 1重量部に対して低カロリー穀物 1〜10 ϋ 、 好ましく は 10〜30重量部 (乾燥物比) である。 低カロリー穀物の量 が上記の比以下であると摂食者に主食としての満足感を与 え難く、 また上記の比以上であると胃中で飯粒を包囲した 形でのゲル化が難しく なる。
[0038] 本発明の食品は低カ ロ リ ー穀物に食物織維を 0 . 1 〜 1 0 % ( w/v ) と タ ンパク質の 1 種類または 2種類以上を 0 . 1 〜10% (w/v) を含有する水溶液を所定の割合で加え、 加熱撹拌することによって得られる。 この場合の温度は、 加えられる食物繊維の溶解性によつて異なるが、 一般的に は 60 °C以上であることが望ま しく、 加熱時間は、 1分間か ら 5分間であることが望ま しい。
[0039] 本発明の食品はそのまま食することもできる し、 保存の ため凍結乾燥等の常法に従って乾燥することもできる。 乾 燥食品とした場合は、 摂食に際してこれを熱湯に溶解し水 溶液として食される。 その際の該食物繊維とタンパク質の 総計の濃度は約 0 . 5 〜 5 w/v %である。 0 . 5 %以下の濃度 では胃内でのゲル化が不充分であり、 5 %以上の濃度では ゲル状の食品となつて摂取困難性がある。
[0040] また、 本発明による食品には、 本発明の目的を逸脱しな い範囲で調味料や香辛料を加えてもよい。 調味料と しては、 塩、 しょ う油、 グルタ ミ ン酸ナ ト リ ウム、 食酢、 みりん、 酒、 味噌などの他、 通常用いられる全ての調味料のうち、 1種類または 2種類以上を組合せて用いることができる。 香辛料と しては、 辛子、 ガー リ ッ ク、 カ レー、 こ しょ うの 他通常用いられる全ての調味料のうち、 1種類または 2種 類以上を組合せて用いることができる。
[0041] 本発明に用いられる材料は、 呈味性が低いため、 少量の 調味料の添加によつて種々の味を付与することができ、 患 者が治療の一環と して食塩制限を受けている場合にも安心 して給与することができる。 また、 他の栄養成分たとえば炭水化物、 ビタ ミ ン類、 無 機質類を加えてもよい。
[0042] このようにして通常の粥と同等の外観、 味、 食感を有し、 しかも単位重量当りのカロリー量が極めて低く、 しかも長 時間にわたって满腹感が持続する摂取力口リ一調節用食品 を得ることができる。
[0043] 本発明の組成物に含まれる穀物の量を適宜增減すること によつて摂取力口リ一を容易に調節することができる。
[0044] 本発明で使甩される穀物は長期間の保存が可能であ り、 黄変したり、 穀粒が崩壊したりすることが少ない。 保存は好ましく は本発明の食品をアルミパック等により密 封したのち、 レ トルト滅菌処理することによって行なわれ る o
[0045] 以上詳述したように、 本発明による摂取力口リ一調節用 食品は、 炭水化物特に糖質の含有量が低減されてなる低力 ロリ一穀物と水溶性食物繊維と酸性領域に等電点を有する タンパク質とを含有し、 該水溶性食物織維と該タンパク質 の含有量が該食品の水溶液が胃液と接触した際にゲル状と なるような割合となっているものであって、 肥满の治療お よび予防ならびに糖尿病の治療用の低力口リ一食品として 有用であ 0
[0046] 本発明の食品においては穀物の含量を増減して三分粥、 五分粥、 全粥様とすることにより摂取食品の体積を減ずる ことなく、 摂取力口リ一を種々の値に設定することができ る。 本発明で用いられる低カロ リ一穀物は極めて簡単な設備 と操作によって、 炊飯された穀物の炭水化物特に糖類が除 去されたものである。 炭水化物の除去は粒形がくずれない ように設定した条件下で行なわれるため、 得られた食品は 粥と同等の外観 ·食感を有している。
[0047] また水溶性の食物繊維と、 酸性領域に等電点を有する タンパク質とを含有することによって、 摂取時から摂取後 (胃中) へ至る温度低下と胃酸分泌による PH低下とに応じ て、 胃中における粘度が摂取時の 50倍まで上昇するもので ある。 通常摂取物の胃内滞留時間は、 摂取物の粘度が大き いほど長く なるので、 本発明組成物を水に溶解した食品を 食前に、 または他の食品と一緒に摂取すれば、 他の食品は 少量しか摂取しなく ても胃に対して機械的伸展刺激が長時 間にわたって加わり、 食欲を抑制することができ、 ひいて は過食の防止になる。 また粘度は胃中で著しく上昇するよ うになつているので、 摂取時には低粘度と してもよく、 従 来品に比べて食べやすく、 嗜好性も優れている。
[0048] 即ち、 本発明による食品は、 通常の粥と同様の外観、 味、 食感を有し、 しかも単位重量当りのカロリー量が極めて低 く、 長時間にわたって満腹感が持続する摂取カロリー調節 用食 1¾である。
[0049] さらに本発明によれば長期保存可能な摂取カロリ一調節 用食品が得られる。
[0050] 以下実施例および試験例によつて本発明をさらに詳しく 説明する。 実施例 1
[0051] 洗浄した精白米 210 g (717kcal)に水 315 mlを加え、 電 気釜を用いて炊飯して飯 460 gを得た。 この飯を沸騰水 5 Si 中に入れ、 ゆるやかに撹拌しながら 20分間加熱した。 その後上清を 戶去し、 脱糖飯 700 gを得た。 この脱糖飯の カ ロ リ一値は 327kcal に減少しており、 脱糖度 54.4%で ぁ た o
[0052] —方、 水 700 ml中に力ラギナン 5.6 g とカゼイ ンナト リ ゥム 2.8 gを溶解した。 この溶液を前記脱糖飯に加え、 70でになるまでゆるやかに撹拌加熱しながら、 塩 1 gとグ ルタ ミン酸ナト リゥム 0.1 gを加えて調味し、 本発明品を た。
[0053] このよう にして得られた本発明品について健常人の被 験者を用いる官能検査および满腹感の持続効果の試験を行 なった。
[0054] 官能検査では、 对照として通常の五分粥を用いた。 この 五分粥は、 通常の粥 200 gに水 300 mlを加えて、 全量が 400 mlになるまで加熱した後、 塩 0.29gとグルタ ミ ン酸ナ ト リ ゥム 0.03 を加えて調味して得られたものである。
[0055] 外観、 味、 食感に関する官能検査の結果を第 2表に示す, なお官能検査員数は、 18人であった。
[0056] (以下余白) 2
[0057]
[0058] 単位 : 人 第 2表に示されるように、 本発明品は、 外観、 味、 食感 の点で粥と同等であると判定された。
[0059] 満腹感の持続効果については、 通常昼食に 5 0 0 〜 800kca l の食事を摂取し、 午後 6時〜 7時に夕食を摂取し ている者、 のべ 18名を被験者と し、 これらの被験者に昼食 と して l O Okca l に相当する本発明品 350 gを摂取させ、 そ の後間食を与えず、 午後 7時に感じる空腹感と、 通常の昼 食を摂取した場合に感ずる空腹感の程度を比較することに より評価した。 結果を第 3表に示す。
[0060] 3 空腹感の強さ (通常の昼食を摂取した場合に比べて) 極めて かなり や や や や かなり 極めて 同じ
[0061] 強 い 強 い 強 い 弱 い 弱 い
[0062] 0 1 1 3 3 4 0 第 3表に示されるように、 通常の昼食と比べて摂取カロ リー量が 1ノ5 〜 1/ 8 の低値であるにも関らず、 本発明 の食品を摂取した場合の空腹感は、 通常の昼食を摂取した 場合に比べて、 やや弱い傾向が認められるにすぎなかった ことは驚くベぎことである。
[0063] 実施例 2
[0064] 洗浄した精白米 2. 5 kgに水 4 £ を加え、 電気釜を用いて 炊飯して飯 5 kgを得た。 この飯を沸騰水 50£ 中に入れ、 ゆるやかに撹拌しながら 20分間加熱した。 その後、 上清を 戶去し、 脱糖飯 9 k を得た。 一方、 9 fl の湯にカラギナン
[0065] C S - 215 50 g、 カゼイ ンカルシウム 60 gを溶解した。
[0066] 300 ml容のレトルト用アルミパックを 30袋用意し、 この溶 液 140 mlと脱糖飯 U0 gを入れ脱気後ヒー トシーラーにて 密閉した。 このようにして本発明の食品を得た。
[0067] 一方、 洗浄した精白米 2 . 5 kgに水 4 £ を加え電気釜を用 いて炊飯して得られた 5 k の飯に水 5 . 5 Q を加え全量が 10kgになるまで弱火で約 60分加熱し粥を得た。 300 ml容の レ トルト用アルミパックを 30袋用意し、 この粥 280 gを入 れ脱気後ヒー トシ一ラーにて密閉した。 こう して得られた レ トルト粥を対照食品とした。
[0068] 本発明の食品および対照食品をレ トル ト釜にて 115 で 20分の滅菌操作を加えた後、 各群を 10袋づっ 3群に分け、 冷蔵 (4で) 、 室温 (約 25で) 、 高温 (37で) の 3条件下 で 6ヶ月間保存した。 6ヶ月後に開封しそれぞれを試食し た。 対照食品では、 室温、 高温で保存した群に飯粒の崩壊 が認められた。 また、 高温で保存した群中に淡黄色に変色 したものがあった。 しかし、 本発明の食品では、 どの保存 条件でも保存開始前と全く変化が認められなかった。
[0069] 実施例 3
[0070] 洗浄した精白米 210gr (717kcal)に水 330mlを加え電気 釜を用いて炊飯して、 飯 490 gを得た。 この飯を沸騰水 5Q 中に入れゆるやかに撹拌しながら、 30分加熱した。 そ の後上清を^去し脱糖飯 670 gを得た。 一方、 水 750ml中 にカラギナン 6.5 g、 カゼイ ンナ ト リ ウム 40 gを溶解し、 この液全量を、 前記脱糖飯に加え、 70でになるまでゆるや かに撹拌加熱しながら塩 1.5gとグルタ ミ ン酸ナ ト リ ウム 0.1 gを加えて調味し、 本発明品を得た。 本発明品 100g を 500mlのビ一カーに分取し、 これに人工胃液 (日本薬局 方、 崩壊試験法 I液、 PH2.0) 200mlを 40°Cに加温したもの を加え、 本発明品の物性の変化を観察した。 その結果、 本 発明品は人工胃液と接触するとすみやかにゲル化すること が確認された。
[0071] 試験例 1
[0072] 洗浄した精白米 210g (717kcal)に水 315mlを加え、 電 気釜を用いて炊飯して飯 480 gを得た。 この飯を沸騰水
[0073] 5 SI 中に入れゆるやかに撹拌しながら 20分間加熱した。 その後上清を 戶去し脱糖飯 680 gを得た。 この脱糖飯の力 口リー値は、 284kcalに減少しており、 脱糖度は 60.4%で あった。
[0074] 一方水 680ml中にカラギナン 5. Og:とカゼイ ンナ ト リ ウ 一 ム 8 . O gを溶解した。 この液全量を前記脱糖飯に加え、 70でになるまでゆるやかに撹拌加熱しながら、 塩 1 gとグ ル夕 ミ ン酸ナト リゥム O . l gを加えて篛味し、 本発明品を 得た。
[0075] 対照として通常の五分粥を用いた。 この五分粥は、 通常 の粥 200 gに水 300 mlを加えて、 全量が 400 mlになるまで 加熱した後、 塩 0 . 29 gとグルタ ミ ン酸ナト リウム 0 . 03 gを 加えて調味して得られたものである。
[0076] 本発明品および対照品を耐糖能の劣化した境界型糖尿 病患者にそれぞれ摂取させ、 摂取前、 摂取後 30分、 60分、
[0077] 120 分、 180 分後に採血し、 血糖値の測定を行った。 結果 を第 1図に示す。 第 1図に示されるように、 対照品である 通常の五分粥に比べ、 本発明品では血糖値の上昇が著しく 小さく、 かく のごとき耐糖能の劣化した患者に対して極め て有用な食品であるといえる。
[0078] 以上のごとく、 本発明の食品は、 レ トルト食品に加工し た場合、 通常の粥に比して保存安定性の面ですぐれている ことが確認された。
[0079] 図面の簡単な説明
[0080] 第 1図は本発明食品および対照食品を摂取した後の血糖 値の変化を示すグラフである。 横軸は食品摂取後の時間を 示し、 縦軸は血糖値を示す。 秦 - 秦は本発明食品、 〇 - 〇 は対照食品の血糖値をそれぞれ示す。
[0081] 産業上の利用可能性
[0082] 本発明の食品は肥満の治療および予防ならびに糖尿病の 治療用の低力口リ一食品として有用である。
[0083] かかる本発明の食品は食品工業または医療品工業等の産 業分野において製造される。
权利要求:
Claims

請 求 の 範 囲
1 ) 穀物の炭水化物含有量が低減されてなり、 かつ調節す べき摂取力ロリ一に対応した所定量の低力口リ一穀物と 水溶性食物繊維と酸性領域に等電点を有するタンパク質 とを含有する食品であつて、
該水溶性食物織維と該タンパク質の含有量は、 該食品 の水溶液が胃液と接触した際にゲル状となるような割合 であることを特徴とする摂取カロリ一調節用食品。
2 ) 水溶性食物織維とタンパク質との重量比が 1 : 0. 5 〜
1 : 8である請求の範囲第 1項記載の摂取カロリー調節 用食ロロ。
3 ) 水溶性食物繊維とタンパク質との重量比が 1 : 0. 5 〜
1 : 2である請求の範囲第 2項記載の摂取カロリー調節 —用食 db o
) 水溶性食物繊維とタ ンパグ質との合計重量と低力口 リー穀物の重量との比が 1 : 1〜100 である請求の範囲 第 1項乃至第 3項のいずれかの項に記載の摂取カロリ一 調節用食品。
5 ) 粥状である請求の範囲第 1項に記載の摂取カロリー調 即用食品。
6 ) 低カロリー榖物が、 穀物を炊飯した後に糖質を抽出除 去して得られる脱糖穀物である請求の範囲第 1項または 第 5項に記載の摂取力口リ—調節用食品。
7 ) 水溶性食物纖維が、 カラギナンまたはグァガムである 請求の範囲第 1項乃至第 6項のいずれかの項に記載の摂 取カロリ一調節用食品。
8 ) タンパク質が、 カゼイ ンまたはカゼイ ンの塩である請 求の範囲第 1項乃至第 7項のいずれかの項に記載の摂取 カロ リ一調節用食品。
' 9 ) 調味料を含有してなる請求の範囲第 1項乃至第 8項の いずれかの項に記載の摂取力口リ一調節用食品。
10) 調味料が、 しょ う油、 みそ、 およびグルタ ミ ン酸ナ ト リ ウムからなる群から選ばれた 1種または 2種以上のも のである請求の範囲第 1項乃至第 9項のいずれかの項に 記載の摂取力口リ一調節用食品。
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题
CN103229963B|2014-03-12|一种经发芽处理的杂粮食品及其制备方法
KR100914065B1|2009-08-28|야생초를 이용한 선식과 이를 이용한 선식음료
CN101836709B|2013-06-05|一种苦荞面条及其制备方法
Savita et al.2004|Stevia rebaudiana–A functional component for food industry
RU2358741C2|2009-06-20|Композиции, обладающие функцией снижения жировой ткани тела, и продукты питания и напитки, содержащие такие композиции
JP4322813B2|2009-09-02|血糖降下食品、およびその配合物の製造方法
KR100973343B1|2010-07-30|기호성이 우수한 혼합차 조성물 및 그 제조방법
US6676986B1|2004-01-13|Method of making formed food puree products
US5795606A|1998-08-18|Method for preparing a coated food
EP0540421A1|1993-05-05|Indigestible dextrin
KR100861907B1|2008-10-09|음료 분말
US5688547A|1997-11-18|Meal replacement composition and method of weight control
US6716815B2|2004-04-06|Nutritional intervention composition for enhancing and extending satiety
US5126143A|1992-06-30|Bowel movement-improving food products
CN101516381B|2013-11-20|具有治疗、预防或改善糖尿病或糖尿病并发症效果的组合物和含有该组合物的饮料
CN102178314B|2013-01-30|一种辅助降血压功能的苦荞保健饮料及其生产工艺
CN103190574B|2014-04-09|一种保健益智粥及其制作方法
Tull1997|Food and nutrition
US5213834A|1993-05-25|Low calorie processed food made with gel-particles of glucomannan coagulum
JP2000505308A|2000-05-09|組成物、および食物補給物としての、または血清中の脂質を低下させるためのその使用
TW201215331A|2012-04-16|Nutritional products having improved organoleptic properties
US20040224068A1|2004-11-11|High moisture, high protein, high fiber soy-based pasta without carbohydrates from grains or tubers
CN1293813C|2007-01-10|驴肉香肠及其制备方法
CN102550682B|2014-03-05|一种燕麦牛奶及其制备方法
Martin1991|Dietary management of swallowing disorders
同族专利:
公开号 | 公开日
DE3784076T2|1993-05-27|
EP0333858A1|1989-09-27|
EP0333858A4|1990-12-27|
AU605798B2|1991-01-24|
DE3784076D1|1993-03-18|
US5122379A|1992-06-16|
EP0333858B1|1993-02-03|
AU8104587A|1988-05-25|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
JPH06229947A|1993-01-29|1994-08-19|Riken Corp|フローティングシートの自動検査装置|JP2007053929A|2005-08-23|2007-03-08|Ina Food Ind Co Ltd|シリアル食品及びシリアル補助食品|CA1066942A|1975-07-16|1979-11-27|Hidemoto Kamada|Process for manufacture of fast cooking rice|
US4119734A|1976-02-24|1978-10-10|Nabisco, Inc.|High protein rice mixture|
FR2414878B1|1978-01-18|1981-06-26|Francaise Coop Pharma||
DE2845571C2|1978-10-19|1985-05-02|Meggle Milchindustrie Gmbh & Co Kg, 8094 Reitmehring, De||
EP0059535A1|1981-02-06|1982-09-08|MENLEY & JAMES LABORATORIES, LIMITED|Dietary fibre-containing compositions|
US4585664A|1984-04-16|1986-04-29|Riviana Foods Inc.|Method for producing rice composition and product|
US4619831A|1984-06-04|1986-10-28|Warner-Lambert Company|Dietary fiber composition and process of manufacture|
IT1176740B|1984-09-20|1987-08-18|Riserie Virginio Curti Spa|Processo di trattamento del riso per migliorarne le caratteristiche qualitative alla cottura|
IT1213255B|1984-12-10|1989-12-14|Boehringer Biochemia Srl|Composizioni dietetiche.|
EP0251925B1|1986-06-30|1992-08-12|Terumo Kabushiki Kaisha|Process for preparing low-calorie ceral|
US4680189A|1986-07-07|1987-07-14|Warner-Lambert Company|Ingestible, high density, compressed-tablet fiber-composition|
US4710390A|1986-07-07|1987-12-01|Warner-Lambert Company|Ingestible, high density, compressed-tablet fruit fiber composition|
US5126332A|1986-09-01|1992-06-30|Terumo Kabushiki Kaisha|Food compositions for the prevention of overeating|US5126332A|1986-09-01|1992-06-30|Terumo Kabushiki Kaisha|Food compositions for the prevention of overeating|
EP0711150A4|1993-07-08|1997-03-05|Vpp Corp|Dietary fiber composition, method of preparation and use|
US5639471A|1995-06-06|1997-06-17|Campbell Soup Company|Method for determining diet program effectiveness|
US6039989A|1995-06-06|2000-03-21|Campbell Soup Company|Prepackaged therapeutic meal for treatment of diet-responsive conditions|
WO1996039050A2|1995-06-06|1996-12-12|Campbell Soup Company|Therapeutic system for dietary health management|
CA2222176A1|1995-06-06|1996-12-12|Campbell Soup Company|Compliance support package for increasing health management system compliance|
US6039978A|1995-06-06|2000-03-21|Campbell Soup Company|Dietary food enhancement agent|
US7396550B2|2003-06-05|2008-07-08|Angel Michael G|Time released nutritional product and method of manufacture|
WO2005020718A1|2003-09-03|2005-03-10|Unilever N.V.|Satiety enhancing food compositions|
EP1659884A1|2003-09-03|2006-05-31|Unilever N.V.|Satiety enhancing food compositions|
US20060251787A1|2005-05-05|2006-11-09|Angel Michael G|Nutritional product and hydration method of manufacture|
US20060251788A1|2005-05-05|2006-11-09|Mighty Oats, Inc.|Nutritional product and hydration method of manufacture|
US20070141122A1|2005-12-21|2007-06-21|Angel Sports Nutrition, Inc.|Nutritional composition and method of manufacture|
EP2074891A1|2007-12-21|2009-07-01|Nederlandse Organisatie voor toegepast- natuurwetenschappelijk onderzoek TNO|New hunger-suppressing food compositions|
法律状态:
1988-05-05| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): AU JP US |
1988-05-05| AL| Designated countries for regional patents|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): BE CH DE FR GB IT NL SE |
1989-04-18| WWE| Wipo information: entry into national phase|Ref document number: 1987906943 Country of ref document: EP |
1989-09-27| WWP| Wipo information: published in national office|Ref document number: 1987906943 Country of ref document: EP |
1993-02-03| WWG| Wipo information: grant in national office|Ref document number: 1987906943 Country of ref document: EP |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
JP25366986||1986-10-27||
JP61/253669||1986-10-27||
JP62/161096||1987-06-30||
JP16109687||1987-06-30||DE8787906943A| DE3784076D1|1986-10-27|1987-10-26|Naehrmittel zur regelung der kalorieaufnahme.|
DE8787906943T| DE3784076T2|1986-10-27|1987-10-26|Naehrmittel zur regelung der kalorieaufnahme.|
[返回顶部]